2018年1月に乗り始めたniner RLT9 Alloy。
BBはULTEGRAグレードのSM-BBR60 BSAを装着している。
当時の記事に書いたとおり、「雨でも構わず走るので、これまでの経験からBBの選択肢はSHIMANO以外はあり得なかった」のだ。
雨天を含め、2年4カ月、約1万4千キロを走ったが、いまのところBBの”異常”は見当たらない。
このBBは本来、パッキン類を取り外しての分解は不可となっているが、もし壊れたら交換すればいいだけのことなので、初のグリスアップのためにパッキンを外してみる。
ドライブ側。外側のプラスチックを外した状態。
ベアリングのシール(左)は他のシールドベアリングのものとさほど変わりはないようた。ということは、このプラスチックの部品(右)が実にいい仕事をしてくれているということか。
ベアリングに錆は見当たらない。
もちろん、回転に特に問題ない。
グリスはこれらを使用。
グリスをたっぷり注入する。
ノンドライブ側も異常なし。
以前乗っていたSCALPELのBB30なら、これだけ雨天でも使用したのなら、間違いなく「固着してもうほとんど動かない」レベルになっているはずだ。
こちらもグリスを注入。
クランクのシャフトも”減り”や”削れ”などまったく見当たらない。
そういえば、SCALPELのクランクのシャフトには、ベアリングに当たる部分に痕があったよな。
クランクを装着し、ボルトでアタリを調整する。
手で回して、回転を確認。
回転に関しては、「手を離しても何回も回り続ける」わけではない。せいぜい3回転くらいか。
そういう観点では、セラミックベアリングをはじめとする高性能をうたったBBと比較するのであれば、間違いなく性能は劣るだろう。
ただ、私が求めたのは「雨天走行をしても錆びずに普通に走行できるもの」なので、その点でいえば、きょうの結果から満点だ。
しかも、ダメもとでやってみたグルスアップまでできてしまった。
チェーンはすこし伸びている。
でもまだ限界までには至っていないようなので、このまま使おう。
これでまた、しばらく快適に乗れそうだ。