ツール・ド・草津はDNS
震災の被害を自分の眼で確かめるために、福島にMTBのSCALPELを持ち込んだ。
積み込んだままの車で福島市の実家を8時30分に出発。10時前に相馬市役所近くの公園に駐車しSCALPELを降ろし、松川浦周辺を走った。
テレビやインターネット、新聞などで被害の映像、画像は何度も見てきたけれど、津波により破壊されつくした現実の無残さには言葉を失い、ただただ茫然とするしかなかった。
相馬は小さい頃に家族で潮干狩りなどで何度も来たところ。父親と毛ガニ獲りにも来たし、3年前には妻も娘も息子も一緒に来て、釣りをしたりいちご狩りをしたり、焼きたての魚を「うまい、うまい」とほおばった。
改めて、震災により亡くなられた方のご冥福をお祈りし、また、被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げます。
3年前にちょっと贅沢をして、お世話になった「割烹の宿 文字島」。
事前に、ネットで公開されている衛星写真で建物(屋根)が残っているのを確認していた。松川浦が太平洋からの直接の津波の勢いをすこしはやわらげてくれたのだろうか。
それでも1階部分は壊滅的な状況で、若おかみさんは「営業再開については検討中。きょうは『片づけ』をしています」とのことだった。
自転車で駆け付けたことに「喉が渇いたでしょ?」とスポーツドリンクを差し出してくれ、断り切れずにいただいてしまった。
家族共々、営業を再開したら「また行きたい」と言っている。そんな思いを伝えることしかできなかった。
- 相馬市 27.5km
の走行。
ツール・ド・草津は、昨年の「スーパーヒルクライム2010 in TOYO TIRES ターンパイク」以来、2回目のDNS。